横浜駅で電車を待つ間の寒さ。最寄り駅に着いてからも、なんて寒さだ。これは一年のうちでも記念すべき、爽快なまでの寒さ。身体の内側にまでさし込んでくる鋭い冷気。細い蛇が狭い穴にすっと隠れるようにして、冷たさがすみずみに行き渡って、昨日までが、その気なら長袖Tシャツ一枚でも過ごせたような気候だったのに、今日の夜急にこれで、僕のスーツの内側も首廻りも裾の下も、はっきりと温度が下がって、気温が!これは凄い、これは凄いと、こういう日は逆にあまり無いはずだと思った。真冬になれば、気候も人間も真冬になっているので、寒ければ寒いだけなのだが、今日はまさに、ふいに直接、身体が寒さとぶつかった日であった。