子供の頃、ブロックを組んで作った自動車やら飛行機やら、あるいは段ボールだの厚紙なのをハサミとノリで切って貼って作った自動車やら飛行機やら、子供の扱える素材は大体そういう、扱いやすいか脆くて加工しやすいものばかりなので、そういうもので無理やり大きなものを作るので、大抵は持ち上げると自重でひしゃげたり曲がったりして、ちょっと乱暴に扱うとばらばらになってしまったり、とにかく強度不足であることがほとんどだ。なぜ子供の作るものは、すべて強度不足なのか。なぜ子供の作るものは、自分の重さに負けそうになって、ぐったりと地面に伏しているばかりなのか。これは、今の自分にとっても、きわめてアクチュアルな問題かもしれない。なにしろ僕だって、もし何か作ったら、いまだに、大抵は強度不足で自重に負けそうな、へなへなと頼りない感じのものばかりになるからだ。