とくに理由もなく、なんとなく古井由吉「槿」を鞄に入れて、台風の来る朝の通勤電車の中で、読み始めた。


何ヶ月か前に、はじめからほんの数ページだけ読んでいたのを思い出した。三白眼。その言葉を始めて知りました。僕の友人の男性にも三白眼の人がいる。ああ、彼の顔だな、と思う。


これやっぱり、献血してる病院で男女が出会うっていうのがいいよね。献血カードで、名前と住所と、年齢と、はじめての献血だということがわかる、みたいな。出会った相手の、入手したプロパティがそれっていうのは、すごくいいわ。これが飲み屋のカウンター越しに名刺を交換したっていうだけでは、ぜんぜんつまんないし。でも、まあ、献血って、無いよね普通。そんなこと、という感じで。


行きも帰りも混んで疲れる。最近、帰り道を歩いていて、疲れたと思うことも多い。でもしばらくのあいだ風邪も引かずに日々動き回ってるのだから、自分もなかなかすごい。