買い物に行って、余計なものは買い物籠に入れたのに目的の品を買い忘れたり、夕食の支度をしても、完成直前に肝心の食材だけを鍋に投入してないことに気付いたり、出来上がって食卓に運んで、そのあと再び冷蔵庫の前まで行って、今、何しにここまで来たのかを忘れたり、そのあと思い出して手に取ったものを持ってもう一度食卓に戻ったら、今度はそれをどう使うのか出てこなかったり、今日は絶望的なまでにエラーが頻発する日。食事が終わって、洗い物をしてたら、安いグラスが、何もしてないのに、ただ手に持っただけでパリッと割れてしまった。でも今日みたいにところどころエラーが起きているような状態の方が、むしろガラスで怪我とか、しないかもしれない。


クリストファー・ノーランインセプション」をDVDで観る。これはなんとも、面倒くさい映画。こういうの、久しぶりにみた。昔、十年以上前に同じ監督の「メメント」を観ているけど、そのときの感触を思い出した。変わってないなあーという印象。正直、後半は作業をこなすかのように観るしかない。観終わってから、妻にどういう映画だったのか聞かれたけど、話をちゃんと説明するには、もう一度最初から見ないと無理だけど、でも再度見る気はないと答える。


しかしまあ、50年も夢の中で一緒に暮らしてしまったら、そっちの方がいいと思いますわな。作り上げた世界とかよりも、流れた時間の積み重なりの方に愛着が湧くだろうけどな。…ところで、主人公と行動を共にする若い女性を演じたエレン・ペイジという女性。最初に出てきたとき、一瞬、これは若い頃のジェニファー・コネリーではないか?と思ってしまう。まだ十五歳くらいの、ダリオ・アルジェントの「フェノミナ」で、アルマーニのワンピースを着て、蛆虫がびっしりと浮いているプールに落ちたりしていたジェニファー・コネリー。僕は中学のとき、この女優が超、好きだったのですが、まるで若い頃の記憶が、いきなり画面にあらわれたかのようで、一瞬狼狽した。でも今、ネットで調べたら、別に、まったく似ていない…。