「昨日、風呂のなかで1時間半も遊んでました。」
「なんで!??」
「プラスチック容器の、蓋を取って、そこにタオルをかぶせて、お湯の中に沈めるじゃないですか。そうすると、容器の中に、水が入ってこない!」
「…あー。」
「で、今度は容器の中にお湯をいっぱいにして、それでタオルをかぶせるじゃないですか。そうすると、お湯が出てこない。」
「そうだっけ?っていうか、それは意味がよくわからないけど、でも昔、子供の頃やったわ。タオルと洗面器でね。」
「やりました。」
「タオルの中に空気を入れて、風船みたいにしてお湯の中に沈めたりしたわ。」
「あー、それも昔やりましたね。」
「あれ、もっとデカイ風船にしたいのに、なかなか上手くいかなくて、思ったよりもかなり小さい風船になるよね。」
「ですね。昨日はそれはやらなかった。やれば良かったなあ。」
「1時間半って、風邪引きそうじゃん。」
「ちょっと風邪引きました。それに、出たら嫁にめっちゃ怒られました。」
「そりゃそうだわ。でも、そう言われたら、なんだか僕も風呂であそびたくなってきた。」
「風呂で遊ぶの楽しいですよ。いつか、花火とかしてみたいですもん。」
「僕はやっぱり、船の模型みたいなのがいい。」
「精巧な模型がいいっすね。ちゃんと沈没するようなやつがいい。」
「船の模型って、どう頑張ってもちゃんと沈没しないから、そこがいまいちだけどね。」
「でも、船に花火乗せて走らせたいですね。」
「それで、爆発炎上しながら沈みたいねー。」