炎のランナー」がテレビでやってたので、最後まで観てしまった。今見ると、別に何ともないような映画だけど、これ、小学生くらいのとき、毎年お正月の深夜とかにテレビでやって、父親と一緒にみたりしていたのを思い出す。「この頃は、みんなスコップで土を掘って、足をかけてスタートするんだなあ」みたいな話をしていたのを思い出す。


この映画はいまや、映画音楽作曲家としてのヴァンゲリスがブレイクしたみたいな感じで記憶されているところもあるのだろうけど、ヴァンゲリスが、というか、これ以降の映画音楽は全部シンセになってしまったというか、まあヴァンゲリスのせいではないだろうけど、でも全部がこうなったという感じはある。この映画もも、やっぱりこういう題材を、こういう音楽をのっけてやるってところが、まさに当時的にアリだったとは思うが、今見るとさすがに、観るべき部分は少ないという感じである。まあ、聖書の朗読にトラック走者が走ってるシーンをスローモーションで重ねられると無条件で感動してしまうというのはしょうがないにしても。


でもまあ、当時のイギリス意匠がふんだんに出てくるところは、今でも観ていて面白いというか見応えはある。ケンブリッジ大学の偉いさんが、選手として専属コーチを雇ってトレーニングするエイブラハムに「君のやり方は品位が無い」なんて忠告するところとか、今みると逆に、そうそう、オリンピックなんてそれくらいの感覚で丁度いいんじゃない?勝ちたいと思って本気出すやつなんか、人目をはばかりながら影でこそこそやるくらいが世間的には普通だよ、とか思ってしまうところもある。…まあ、でも色々言いながらも、「いいじゃん」と思ってしまうシーンは細々とある。


でも、ヴァンゲリスYoutubeで聴いててもつまらなくて、それよりも、どう考えてもWalk Like An Egyptianの方がいいでしょ!と思って、でもそれはバングルスでした。一人でボケて突っ込む。すかさずManic Mondayも。しかし、Manic Mondayは、もろにPrinceだねえ。