今日の土曜日


休日の、ほとんど人のいないだだっ広いオフィスに十時半着。ほぼノンストップで仕事。六時半終了。自分がPCの一台になったかのように無言でガリガリと働いた。もしかしたら、今日だけで終わるかも、と思い始めたのは、ようやく五時半頃で、それまでは、このぶんだと明日も出勤だろうなと思っていた。この予測能力の低さも、如何にも自分らしい。


ホワイトデーで、幾人かに返礼があるので、オフィス向かいにあるデパートでお返しをぱぱっと買って各席に置いてきた。土曜日出勤だとこれができるメリットがあった。平日に、人前でそういうものを渡すのはなんとなくめんどくさいというか恥ずかしいからね。でも買ったものは正直相当平凡な、まさにお礼の品みたいな感じでそこは不満。べつにお菓子なんて自分はどうでもいいけど、それでも見ているとなんとなく、ちょっとでも見た目の良さそうな、ちょっとでもかわいいものを買いたくなるもので、そんな風に思いながら売り場を歩いていて、あ、これいいじゃんと思って、これ下さいと言ったら要冷蔵ですと言われて、じゃあ無理、すいませんと言って断ったりして、結局無難な、如何にもホワイトデー的に陳列されてる凡庸なやつばかりで済ませた。


帰りの電車が空いてて、いつもこうならいいのにと思った。