プリファブ・スプラウト


プリファブ・スプラウトスティーヴ・マックイーン」を聴く。はじめて聴いた。じつはプリファブ・スプラウトというバンドを、最近まで知らなかった。去年、渡辺亨による本が出て、はじめてその名を知ったのだ。


聴いて、とてもいい感じであることは間違いなく、すごいクオリティ高いのは瞬時にわかる。しかしなぜ、これほどのグループを、僕は今まで知らなかったのか、それがどう考えても腑に落ちない。何かの間違いじゃないのかとさえ思う。いやーまったく知りませんでした、単に僕が勉強不足でした、というだけのことなのか?それならそれでいいけど、しかしプリファブ・スプラウトなんて、少なくとも僕が高校生のときから少なく見積もっても十年間くらいは毎月熟読していた音楽雑誌(R.OとかM.Mです。)からも、これまで通ってきたレコード屋(towerとかHMVとかunionとかrecofanとかciscoとかです。)の店内からも、その名前を読み取ることがなく、それにまったく気付くことが出来ないまま、今に至ってしまったのだろうか、ほんとうなら気付ける余地が、どこかにあったのだろうか。


(まあ、90年代〜00年代にかけて、僕はたしかにUKロックの棚は、ほぼ見てこなかったとは言えるが。だから今こういうサウンドが「いいじゃん」と感じるような状態にたまたまなっているから、そう思ってるだけ、という事かもしれない。だとしたら、まあそういうグループが他にもいっぱいあるのだろうから、それはそれで、まだまだ楽しいことも色々残されているのだとも言えるわけだ。)