深夜

iPhoneに「探す」というアプリがあって、これを起動すると、あらかじめ登録済みのiPhoneについては、GPS情報が確認でき、紛失モードに変更したり、呼び出し音を鳴らしたりすることができる。紛失や盗難時に使えるし、ふだん部屋の中で自分のiPhoneがどこかへ紛れ込んでしまったときにも使える。ふだんは意識することもないが、いざというときには、便利な機能だ。

…ということを理解した時点で、すでに深夜2:30を回っていた。それまでのあいだ、てっきりお店か、帰宅途中に落としたものと思い、店に電話したり、家の周辺を含めて不審者よろしくうろうろと夜道を徘徊して、道端に落ちているかもしれない黒い端末を探し回ったりしてたのだ。。しかしなすすべなく、いったん気を取り直して自宅へ戻り、iPadから上記の機能を利用してみたところ、自室の机の奥から呼び出し音が鳴り響いた。帰宅直後に置いた机上から滑り落ちて、床の奥へ潜り込んでいたらしい。

財布だの電話だのを失くすのは、毎年一度か二度はやってる恒例行事みたいなものだが、本人は自業自得だから良いものの、気の毒なのは同居の家族であり、家族こそこの手の騒ぎにおける真の被害者であると言える。毎度同じことをくりかえして、少しは彼ら彼女らの身になってみろと、声を大にして言いたい思いである。