水のあるプール


福利厚生団体と契約しているスポーツジムなら法人会員として利用できるのだが、これはたまに行くくらいならいいけど最近並の頻度で行くとなるとかえって割高になるので、法人会員をやめて先々週から月定額を支払う個人会員になった。これで退会しない限り日々ひたすら泳ぎ続けなければいけない。このペースを、今後もやめないということだ。これは予想しなかった事態である。


30分泳ぐ、というのをとりあえずの目印にしている。以前は1000メートル泳ぐことにしていたが、スピードが速くなってきたので、距離ではなく時間に変更した。だいたい1200〜1400メートル程度泳ぐようだ。


プールというのはおもしろくて、もしかしたら気のせいかもしれないが、たぶんそんなことはなくて、泳ぐとなんとなく水流のようなものがあるのではないかと思うことがある。なぜなら往路と復路で、あきらかに泳ぐときの負荷が違うように感じられることがあるからだ。往路だけはやたらとすいすい進むのに、復路だとやや苦しく、また往路で楽になり、というのを延々くりかえす。そんなことがありうるのか、よくわからないが、そういう感じがするのはたしかだ。いつもではないけれども。


先週、水泳時にも着用可能なMP3プレイヤーを買ったので、これを付けて泳いでいるのだが、まあ、水の中というのは、思ったよりもぜんぜんたくさんの音が鳴り響いていて、それがわりとうるさくて、音楽だけがクリアに聴こえてくるということはない。音質も良いわけではないので、イヤホンで音楽を聴くときの最大の楽しみである、遮蔽空間においてすぐ近くの音に耳を澄まし続け質感を感じ続けるというのが、けっこう難しく、そこはちょっと残念というか、できればぜひノイズキャンセリング機能はほしかった。皮肉なことに周囲の音を吸い上げて耳に届けてくれる機能は付いているのだからおかしい。その逆が良かったのだが。