ロスレス

Apple Musicの音源が先月あたりからロスレスハイレゾ対応したので、曲によってはその表記が画面にあらわれるようになった。たとえばiPhoneからの音をふつうに出力した場合、品質アップした音源だと有線の場合48kHz/24bitに、ブルートゥース経由の場合48kHz/16bitの音質として出力されるのだそうな。これだとハイレゾのポテンシャルは完全に発揮されているわけではないのだが、しかし聴くかぎり今までよりもけっこういい音になった気はする。たしかに今までと何かが違う気がする。そもそも音源ファイルのサイズが、ロスレス音源ならこれまでの数倍、ハイレゾ音源なら十数倍もの容量になるらしい。wifi経由でない状態で再生してたら、かなりの通信料になってしまうはずだ。それだけ「高解像度」の音源ファイルなら、今までと同等のやり方で再生しても、今までと違って聴こえるのは当然かもしれない。

とはいえ、せっかくならば自室で再生するときだけハイレゾをそのまま出力してみたいと思って、とりあえずデジタル/アナログコンバータ(DAC)とライトニングケーブルを買ったのが今日届いた。さっそく再生してみたが、まあ、たしかに…良いかな、とは思った。もっと出口に近い場所へOUTすべきとか、細かいことを言い出したらキリがないのだが、理窟の上ではそのまま出せているわけだし、とりあえず合格だ。まず良いとか悪い以前に、音自体がでかくなる。中身がぎっしり詰まっていて、全体が大きくなった感じだ。

しかしおそらくこれで、iPhoneで再生したときのApple Musicの音が、自室で再生する音としてはもっとも高音質ということになってしまうわけで、そのことには、やや抵抗をおぼえなくもない。パッケージ品としてきちんと所有してないものの品質がいちばんクオリティ高いということになるのだから…。