ドニ・ラヴァン

昨日、Amazon Primeレオス・カラックスホーリー・モーターズ」(2012年)を観た。とても面白かった…ような気がするのだが、ところどころ、寝たり覚めたりしながらの鑑賞となり、さすがにこれでは、観たことにならない。にもかかわらず、観終わったときに「これは、なかなか面白かった」と思った。今日、最初からニ十分くらいまで再見した。

それにしてもドニ・ラヴァンという俳優は、稀有な人材と言って過言ではないとあらためて思った。このような「大いなる何か」を託されていて(誰から何を託されているのか、制作陣からか、鑑賞者からか、そのように指し示すことの出来ない何かからか、託されているのは、期待とか希望とか、あるいは弱さや罪とか、もしくはまた別のものか…)、それを全身であらわすことのできる俳優など、なかなかいないだろう。もちろんそれは俳優自身にとって幸福なことなのか不幸なことなのかはわからないが。

ラストシーンに近いあたりで、「MEMORIA メモリア」そっくりな場面があった気がする。