The Zombiesの"Time of the Season"は最近のテレビCMなどにも使われたこともあり有名な曲だが、これは曲としてほんとうに素晴らしくて、この曲が収録されたアルバム"Odessey and Oracle"のリリースは1968年で、僕がこれをはじめて聴いたのは80年代で、当時この曲をはじめて聴いたときは驚いたし、いきなり強く惹かれた。曲もさることながらコーラスワークのうつくしさと、何よりも中盤から終盤にかけてのオルガンパートが、完璧なものに感じられた。

このバンドにしか実現できない独自な繊細さ、独自な弱々しさがあった。弱々しさがそのまま唯一無比であることが、自分にはこのうえないほどの価値に思えた。

The Zombiesのことは、これまでずっと間違いない、信頼に足る素晴らしいバンドだと思い続けてきた。と言っても、いうほど熱い思いを込めてるわけではなくて、ふだんは、ほとんど忘れてるのだけど、あのオルガンに似た音がどこかから聴こえてくるたびに、あ、これは、という感じで、それはいつでも去来してくる。もはやThe Zombiesですらない、断片化された音的な欠片の記憶に過ぎないようなものかもしれないが。

以下、どの曲も素晴らしい。こころから好きだ。

Time of the Season
https://www.youtube.com/watch?v=RBxK3CcOQD8

This Will Be Our Year
https://www.youtube.com/watch?v=yGEsOkkwbOE

She's Not There
https://www.youtube.com/watch?v=it68QbUWVPM

She Loves The Way They Love Her
https://www.youtube.com/watch?v=6Easn5Rn8s0