Bさんから飲み会の誘いが来た。そんな、ついこの前会ったばかりじゃないか、そんなに頻繁に会う理由も必要もなくないか?それとも何か思惑や企みでもあるのか?と不審な思いにかられたが、よく考えたら、前回からちょうど一年くらい経つのだった。年一度くらいは、互いに顔合わせてみたいな話なら、かろうじてわからなくもない。ただ、それにしても一年て、こんなに短くて良いのだろうか。せめて、もう少しばかり遠い過去であるべきではないのか。自分の外側がおかしいのか内側がおかしいのか、判断つかないけど、それこそ突拍子もない話だけど、あるいは気候変動の影響など、あるのだろうか。

思えば若い頃の一年はすごかったなあ。一年前なんて黄金色に輝くノスタルジアの世界だったはずだが。子供の頃なら、一年も前なんて蛹期の遺伝子記憶みたいなものだ。世界とは、信じがたく広かったはずなのだけどなあ。今では一年ぶりでも、台東区の店で店主から久しぶりですねとか言われてしまいかねないのだ。これじゃあ身体はそのままで、すべてのリモコンに手の届いてしまう狭いリビングに寝そべってるようなものだ。