フロンティアスピリッツについて


F1パイロットのイメージは、未だに「命知らずのスピード狂な荒くれ野郎」か?


さすがにそんなことは無いだろう。でも随分前、なんかのテレビで「彼らは全員命がけでやってるんだからすごいですよね」という言葉を聞いた。多分、全然そんなことはなくて、命がけでやらなければいけないようなモノというのは今時のシステムとしては何らかの欠陥があるのだと思う。(冒険家は、制度的に未整理な状況に挑む訳だから、これは命がけだと思う。つまりF1パイロットの仕事と冒険家の仕事は、行為の種別が違う。つまり、一言で言えば、片山右京はとてつもなくすごい。という事である)


F1パイロットの仕事は、与えられた状況下で、可能な限りベストなラップでコースを周回し、数々のレース的駆け引きに競り勝ち、運をも味方に付け、高いリザルトを手にすることである。この目的遂行のために必要とされるのは「俺の体がどうなってもいいから走る!」的なメンタリティで無い事は言うまでも無い。与えられた状況下で、都度異なる複雑な状況を感知し、世界の諸条件を汲みつつ、今まで培った経験とカンを元手に、総合的かつ的確な判断を、迅速に絶え間なく、行う事が求められるだろう。


同じことは将棋にも言える。ある局面で「おれはこの一局で死んでしまってもいい!オレの命と引き換えだ!この勝負絶対に勝つ!」と力んでも、多分勝てないだろう。ここでも必要とされるのは、F1パイロットと同様のメンタリティである。


ところが!


美術だけは違うのだ!!美術だけは、「オレの命と引き換え」が有効なメディアなのである。「命知らずの荒くれ野郎」達の神話がまだ生きている。サーキットの凍て付いたアスファルトに、冷たくなった自らの肢体を横たえることになろうとも、僕はアクセルを踏んだこの右足を戻さない。きっと、奴を仕留める!!・・・そんな西部劇の舞台のような、夢のフロンティア。今を生きる満足気な豚どもたちが捨て去り、当の昔に忘れてしまったロマンが、今でも息づいているロマンシング・フィールド。それが美術界だ!・・・嘘だと思うならやってみればいいじゃないですか。


単に美しいだけの絵を越えるにはどうすれば良いか?そんな質問は引っ込めろ!頭で考えるな。心で描け!!


「こころの絵筆を、ふりまわせ!」
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自分の心の奥底を見つめろ。己を徹底的に見つめる力をもつ者だけが、真におそるべき作品を作れるのである。この現代社会に生き、絵を描くという事は、「人間存在」について考察することに、他ならないのだから…。


・・・うーんなんか良い感じだ。まだ16:30なのに、ちょっと飲みすぎた!!すごいいい感じだから間違えて    を押してしまった!しまった!