Happy Bank Day


ゴッドファーザーpart2で、若き日のコルレオーネが遥々アメリカにやって来て、人のごった返す中で入国審査を受けるシーンがあって、あの入国審査会場の人込みと殺伐感は、僕なんか観てると、ああやれやれとため息が出てしまうような感じに思える。ああいう場所で自分は間違いなく、上手く立ち回れないという妙な確信がある。(あと戦争映画の戦闘シーンに対しても、ああやれやれと思う。ああいう状況下では、僕は3秒で死ぬという確信がある)


…で、今日銀行に行ったら、まさに20世紀初頭のアメリカ新大陸への入国審査ですか?と問いただしたくなるほど、銀行が混んでいた。っていうか、その数日前もそうだった。月末だし、師走が近づいているし、このまましばらく、あの場所をものすごい人が溢れるのだろう。つまり僕はそれなりに工夫しない限り、銀行を利用できないじゃないか!…と思いつつ退場した。あんなやたらと統合とかするから混むんだよ。現場は大変だろうね。…でも窓口の殺気立ってる感じは面白い。社長と経理の女の子みたいな感じに見える二人のおじさんと若い娘が、やや隅の方で自分らの背で隠しつつ、がーっと封筒から半分飛び出たゲンナマの束を数えている。「でお前さんは○○万入れたんだろ?」「ええ。はい!で、あのときの分とこれとで、ぜんぶで○○万じゃないですか」みたいなのっぴきならぬ会話が繰り広げられていると思えば、向こうではイマイチな対応の案内役おばちゃん従業員に、日頃溜めてた鬱憤もろとも払さんと、ここぞとばかりに「どうなってんだよー!!てめーなめてんのかー!」的な横柄を絵に描いたような態度でエバッてる奴もいる。すげー、生きていくのは容易い事じゃない。。うーんさすが台東区。(?)