季節は巡る


昨日も今日も薄手のコートで丁度良い陽気だ。寒さが弱まって来て、やがてあの、全身がむずがゆくなるような分厚い暖かさを含んだ空気がすべてを包んで、春が訪れるのだろう。今の時点で想像すると、なんだかちょっと信じられない事のように思えるが、暖かさは確実に全身を包むだろうし、春はやってくるし、それだけでなく、あろうことか、また再び、信じがたいような暑ささえも、当然の如く到来するのだろう。こうして何度もそれらを繰り返している筈なのに、それらが繰り返しに感じず、むしろ新鮮な驚きの予感として受け止められる事は不思議な事であるが、まあ神様の贈り物ってことでしょうね。