「Tour de France」Kraftwerk


Tour De France Soundtracks


しかし、聴けば聴くほどCV313が良くて困る。本当にこれは傑作。この良さは、ミニマルとかダブとか、そういう話の上での良さとは違う。理屈で解析しても無駄。そういう事とは関係なく、良い。とくに中盤の…4曲目〜5曲目〜と連なっていく感じとか、ほんとうに素晴らしい。いや正直「Midst Of Something Beautiful (Cv313 Live Mix)」から「A World Apart」へと繋がるけど、それってベースラインとリズムのアクセントがちょっと変わっただけじゃん!それが「別の曲」って言えるの?ってくらいの違いでしかないのだが、でもこれが、もう驚くべき違いとして聴こえてきてしまうという、要するにもう夢中なので、大変結構な状態である。


そんな高揚感に包まれつつ、ふとミニマルとは?ダブとは?などという探究心からキング・タビーの音源などを聴いてみたりもしたが、それと同時に、Basic ChannelBCD」収録のQ1.2を聴いてるとそのシンセの音といいフレーズといい、Kraftwerkの「Tour de France」そっくりだと思えてしまい、そのまま無性に「Tour de France」が聴きたくなってしまい、それってもはやCV313ともベーチャンともミニマルともダブとも全然関係ないのだけど、でもそれを聴く。いやしかし「Tour de France」のシンセの音はもう、筆舌に尽くしがたいほど素晴らしい音ですね。こういうふわーーーっとした、浮遊感とかすかな抵抗感のザラツキとが混じりあったような音の質感、とでもいうようなものが、本当に気持ちがいいです聴いてて。っていうか結局なんでもいいのか?と問われたらそうかもとこたえるが。