グルメ情報サイト


グルメ情報サイトをつい夢中になって見てたら、こんな時間になってしまった。。っていうか、いろんな人が感想を書き込んでいるのを読んでいる訳だが、所謂「名店」とか「旨い店」とされるところの感想というのは、みんなうまいとか、そうでもないとか、色々言ってて、まあ、読んでても退屈なのだが、ほとんど満場一致で「これは酷い」とか「ありえない」とか、そういういわゆる個性派な店というの感想が、爆笑できるくらい面白い。そういう店というのは、要するに店の方が、最初からやってくる不特定多数の客に対して攻撃的な姿勢でおり、店主がある意味いっちゃってる感じの店で、何も知らずに来店してしまうというのは端的に言って不運であり、入ってしまったら普通の気分で店内に滞在する事がかなり難しく、不安と緊張と不条理さによって完全に味覚が麻痺している事にも気づかぬまま、とにかく一刻も早くごちそうさまして出たい、とそればかり願うような、そういう属性の店なのだと想像されるが、やっぱ、みんな、自分で時間とカネ使ってその店に行ったのに、もう想像をはるかに超えるような、信じがたい思いをさせられたりして、身の毛もよだつような経験をさせられているので、そのときに感じた怒りや、不安や、悲しみや、同行の者への憤懣や、自分自身に対するなさけなさみたいなものが、すごい圧縮率で渾然となって、ほとばしる炎のような文章になって炸裂している感じである。いや、インターネットの時代になったので、こういう憤然とした思いを誰しもおおやけにできるようになったのだけど、昔は外食して酷い目にあっても、ぐっと気持ちを抑えて涙を堪えるしかなかったのだから。それはある意味進歩かもしれない。店内ではおとなしくしてたけど、一旦店を出ちゃえばこっちのもんだ。たまった悪口を全部ぶちまけてやる。もうここはインターネットの中だから、誰に遠慮もいらず、堂々と平気で好きなことが言える。それって素晴らしいことだ。わたしがあのとき、どんなにくやしかったか、どんなに身を縮める思いで息苦しかったか、どんなにはらわたが煮えくり返っっていたことか、その気持ちをいま、ほんの少しでも聞いてほしい、あなたも同じ思いを味わえ、おすそわけしますわ、という文章が大変身近にごろんと転がってるのが、インターネットの素敵なところである。