出征前夜


これから、色々と大変なことになるなあ、やれやれ、苦労するなあ、疲れるなあ、気が重いなあ、というような気持ちになる、というより、これからあと数日か数週間かの後に、そのような気分をいやというほど味わうのだろうなあという予感だけが、今のところはあって、そのことにやや気が重い。そのレベルでの気の重さというのは、気の重さそれ自体に内実が伴っていない、かなり薄っぺらな、リアリティの無い気の重さである。それは、まるであえて、意図的に自分を落ち込ませているかのようでさえある。そういうリアリティの無さ、というのは、ある意味、救いである。まったく退屈なものでしかないイメージとしてしか、未来を思い描けないというのは、こういうときだけは人を救う。間違いなく苦労して気疲れしてストレスも感じるのだろうと、アタマではわかっているのだが、まだ本気でそれを恐れていない。明日の週末は普通にいつもどおり休むのだし…。なんだか出征前の兵隊みたいな感じか。絶対に激戦区だし、ある意味しんじゃうかもな、というのは、アタマではわかってるのだが。