A Night To Remember



夜、この曲を必ず一度聴くのが日課になっている、という事に今気づいた。SideBの「A Night To Remember」の方。この11分は本当に良い。…というか、良い、みたいなはっきりした言い方ではなくて、とりあえずこれをかけておけば、それでなんとかなる、みたいな感じの言い方が近い。この曲を聴いているときだけはなんだか安心なの、みたいな、そういう阿呆なセリフを言いそうな気分というものが、自分の心の中に宿る日が来るとは、今まで夢にも思わなかったのだが、でもこの曲に関しては、とりあえず前述の言い方を採用してもあんまり違和感はない。っていうかその、再生させたときの、これでなんとかなる感が、本当に絶妙に効果的なので、何度でもリプライさせられてしまう。結局「新しい何か」よりも「それでなんとかなる」の方が価値が上になってしまう。そっちのほうが大事だ、という気持ちを確かめさせられてしまう。というような、そういう感じかもしれない。echospace [detroit]ってどんなの?と問われたらとりいそぎこの曲を紹介しておきたいように思う。


…それにしてもechospace [detroit]の人たちはなぜ曲名やユニット名がどれもこれもありきたりで凡庸なものばかりなのだろうか。A Night To Rememberって検索してもechospaceなんか絶対出てこない。っていうかそもそもechospaceとかdeepchordとかいうユニット名の時点で相当ありきたり極まれリ、という感じなのだが、でもありきたりじゃないのが食いたいならそっちに行けば?という話でもあるし、そういう部分のいい加減的な無頓着性もミニマルダブな要素の含有物だとも言えるだろうし、まあ名前なんてなんでもいいといえば良いと思います。