千代田


千代田線の湯島で下車して、白っ茶けた風の吹きすさぶ仲町通りをとぼとぼと歩き、上野のツタヤに寄ってDVDとかを借りて、その後松坂屋で少し買い物した後、そのまま地下の銀座線に入って、上野広小路から日本橋まで行って乗り換えて、東西線の竹橋で下車して、国立近代美術館の河口龍夫展「言葉・時間・生命」を観る。前に「原口典之といえば鉛」と書いたがこれは間違いで鉛といえば河口龍夫でした。しかしなぜ鉛の表面があんなにピカピカしているのか?光沢系の樹脂でも塗ってあるのだろうか。。黒板用塗料の緑はとてもうつくしかった。常設展では木村荘八の「ぼく東綺譚」の挿絵が展示されていて、これらが思いがけず観れたのは嬉しかった。あとは長谷川利行の観たことないのが一点あってこれを観れたのが良かったのと、川合玉堂の「二日月」と小磯良平の人物がが超上手かった。まあ僕は超上手い系の絵は好きなので…、という訳で美術館を出た後、橋を渡り、毎日新聞社前の交差点を渡ってから左の方角へ向きを変えて内掘通りを少し歩くと、九段下になって、さらにそのまましばらく歩くと、神保町の古本屋街がある。適当な店をふらふらしながら散歩した。小説家の綾辻行人氏がサイン会をやっていて、たくさんの人が周りを取り囲んでいたのを横目に、本を見ながらふらふらしているだけで、とくに何も買わなくて、昔の写真が載ってる本や雑誌ばかりずっと立ち読み(立ち見)し続けていた。美術書はとくに面白いものを発見できず。というか神保町に来たのも結構久々だ。2時間近く居た。御茶ノ水のユニオンにはもちろん寄りたいのだが、同行の妻から強く拒まれてしまうのであきらめる。…午後5時を過ぎると、すっかり日が暮れて夜になってしまったので、そのまま神保町駅から半蔵門線で帰る。というか半蔵門線を使えば神保町まで来れるという事にあらためて気づいた。半蔵門線はいつも清澄白河の現代美術館に行くとき使うのだが、神保町にも行けて、かつ神保町から歩いて竹橋の近代美術館にも行けるのだ。よく考えたら。などと考えながら帰宅。…夕食後、ポン・ジュノ殺人の追憶」を観る。これもおもしろかった。「母なる証明」の方がかなり詰まってる感はあるが。でも本作も面白い。というか同じ曲のリミックスを聴いたような感じ。どちらもポン・ジュノ的としか言いようのない何かが含まれているのがわかる。というか、それを観たくて観たので、観たものが面白くて、この2日間でずいぶんポン・ジュノに慣れた感じで観た。