報告書


書くに値しない、と思うことの、どれだけ大量のことだろうか。大量に捨てる事の、何と膨大な事か。なぜわたしは、これほど大量に、愚にもつかない妄想に時間を窶している事だろう。お前の、とるに足りない、未熟なレポートをなぜ、私が掬い取って何かしら反応する必要があるのか。お前にせよ私にせよ、事実としては、沈黙することだけが求められているにもかかわらず、なぜお前はなおも発言するのか。なぜ私は相も変わらず、同じようにその場所に居つづけ、お前たちの愚にもつかぬ囁きを拾うのか。…少し、休暇をとる気は無いか。少し、頭を冷やしてみないか、今目に見えるすべての価値感を、丸ごと疑って見る気はないか。なにもかもゲームだと思ってみる気は無いか。今、この時点でのお前がいつしか消えて、後日全くあらたな、ほがらかなお前として再登場する気は無いか。その可能性はないのか。少なくとも週末の夜分の時点において、もし可能であれば、それに賭けてみてはくれないか。