Eight Miles High


節電をこころがけてはいて、無駄な電気なんてほとんど使ってないし、存在自体がエコそのものみたいなこの僕であるが、一日のうちの、ほんの3分36秒だけは電気を使うことをお許し下さい。そのときだけは、アンプのボリュームを大きく右に捻り、筐体が熱で振動を始めはじめたら、playボタンを押下して、The ByrdsのEight Miles Highを再生するから。おそらくそのときだけは、第5グループ全体が、午前と午後も計2回、根こそぎ震えて直下型で揺らぐほどの大音量が響き渡るだろう。あのあまりにもうつくしいコーラスワークが、千住の街を彩ることでしょう。冬の寒さを小刻みに揺るがせ振るわせるリッケンバッカーの12弦。安全を確保して下さい。倒れやすい家具などのそばから離れて下さい。Turn! Turn! Turn!ただいまこのスタジオでも揺れを感じております。スタジオも揺れております。演奏はThe Byrdsです。曲はEight Miles High。津波に注意してください。詳しい情報が入り次第、またお伝えいたします。


これ、もっと究極に長いライブテイクとかないのだろうか。Untitled収録盤はおそらく決定盤と言って差し支えないだろうけど、でももっと凄い音源がきっと存在するのだろう。やばい久々に、20年ぶりに海賊盤を漁るような生活が戻ってくるのか。おそろしい。でもいまやインターネットのおかげでオフィシャルだろうがブートだろうがほとんど差異なく買えてしまうので、その意味では苦労は全然ない。苦労があるとしたら、聴くほうの苦労である。砂を噛むような音源を巡る果てしなき旅を、またしても僕は開始するのだろうか。


Eight Miles High。この曲の前で冷静でいることなどできないだろう。こうなったらもう、どこまでも突き詰めて行け。どこまでも行こう。今日、午前中にみずほがトラブッててムカついてATMを足でガンガン蹴ってたら、店員が来てお前調子にのんなコラ警察呼ぶぞタコ殺すぞクズ、などと口汚く罵られたので逃げて、午後になってATM回復との情報を取得して速攻でまた戻ってあの店員がいたので慌てて金を振り込んでまた逃げた。そのあと赤貝貝柱のカップ味噌汁を買った。ポイントカードは出さない。ないでーすといつも言う。明日も同じだ。そして、とにかく早くしてくれ。音源をくれ。がんがん送って来い。そういうことで各所にお願いしてる最中なのである。大規模停電だとか言うので仕方が無いのでサーバー12台を全部シャットダウンして帰ったのだが、運転見合わせでずっと停車中の日比谷線の中で、停電が回避されたというニュースが入ってきて、がっくりしてかなりムカついた。まあこうなる事はさいしょからある程度わかっていたのだが…。でも全然意味なかった。ばかみたい。明日はわざわざ、5時起きで全サーバ立ち上げに行くのだ。いいかげんにしてくれ。電力会社のこのたびの対応におけるいい加減なムードは、なんかものすごくいい感じだ。うわーこいつとはじめて仕事するけど思った以上に適当でゆるいヤツなーこいつ!と思うときの感じを思い出す。東電君やばい、けっこう残念。


なんか、そもそも最初に今日書こうと思ってた事を、ここまで来て、既に書いたのかどうか現時点で思い出せないけど、まあいいでしょう。