真冬や真夏のように環境コンディションが厳しいと、すぐ体力低下でビタミン欠乏して、色々と調子が悪くなる。それと最近は、夏バテしているのかもしれないが、どうも目が疲れる。目の疲れという、そういう神経的な感覚は、僕にとってはじつに最近のもので、まだ新鮮な面白さも疲れと同時に感じている。


猛暑とまではいかないが、気温、湿度共に高く、なかなか体力を削られる感じの日中。茅場町から歩いて、建物の中に入ると、暗さに目が慣れるまで時間がかかるし、そういうときに、年相応の視力低下なのだろうと最近よく思う。RECTO VERSO GALLERYで観た本村 誠さんの作品。会場に入って、白い空間につつまれ、全身が明るい水のなかに浸ったような、湯舟に入ったときの胸の圧迫感のようなものを感じながら、突然くっきりと、視界の焦点が合ったようになって、境目と質感がみえてくる。いいあらわれ(空間、ということでもなく、配置ということでもない、うまい言い方がみつからない、絵画の、とにかく何か、いいあらわれかた)。これは観に来てよかった。やや元気になって会場をあとにする。


ワイン買って、ビール買って帰った。シイタケとかエリンギなどのきのこをオーブンで焼いたのと、キャベツと豚肉の蒸したものなど。テレビで見てたら、隅田川の花火大会が、はじまって20分くらいして雨で途中打ち切りになってしまった。それでも、降り始めてから10分くらいはやっていたから、かなりの雨でも、花火というものは打ち上げられるものらしい。雨の降っていて稲光が時々光る空に花火が上がっているのをテレビで見ているのはなかなか面白い。同時ではなく少しずれたようなタイミングで、窓の外も激しい雨の音が響いてくる。ベランダに出てみるとぬるま湯のような水滴が霧状になって顔にあたった。妻は夕方の、あの入道雲を見たとき、これは降りそうだと思ったと言う。僕も見たけどそれほど凄い雲だとは思わなかったけど、去年見た雲の方がもっと強烈に分厚くてエッジも立っていたと思うが、それも自分の視力で、見え方が違ったのかもしれないが。