今日は一人で外食。明後日は父親と妹夫婦と会食。土曜日は会社系のみんなと飲み会。でも今週はおそらく、今日より美味しい日はないだろう。今日はやはり、思った以上に美味しくて、そうかここ数ヶ月色々と各所で食い散らかしてきたが、そうかこの店はやはりこうで、久しぶりにここでこうして着席している自分が、おお、なるほどやっぱり、この僕は何もわかってなかったと思って、やや忸怩たる思いとかさなって喜びの思い。とにかく美味しいものは美味しい、ということだが、難しく考えなくても良いのよ、美味しいものは美味しいんだから、なんていう言葉をそのまま受け入れることほど難しいことははなく、これ、美味しいですね、でも、そう思って、そう云ってる自分がなんだか頼りなくて、でも、美味しいですね、とかなんとか、云ってる自分への疑い半分を含ませたくなってしまうような、しかし、美味しいは美味しいので、結局、世間一般でいうところの「主観」っていうか、自分の意見、みたいなことだよなあ、みたいな、そう云う自分はいま、こんなコンディションです、みたいな、いやさすがにそこまで言わないにしても、美味しい、と、思います・・・みたいな、そしてそのまま十年一日みたいな、うんざりの結論に行き着くのだが、でもそうやって、仮にもし本当に十年一日に至るのであれば、それはそれで素晴らしく無駄な空気の堆積であり時間の堆積であって、そのような時間のなかで美味いとか不味いとか言ってるような、そんなことが現実にありうるのかも知れず、そんな境地には程遠いにせよ、なにしろいずれにせよ、美味いという今この満足感だけは、今この自分においては、今限定において本物であり、かつ、ああやっぱりこの店は美味かったというのが、ことのほか喜びでもあって、それは今限定でありながらこのあとも記録されて、ひきつづき冒険が続くことになる。