可動的


昨日はICCのオープン・サロン「オープン・スペース 2016 メディア・コンシャス」アーティスト・トーク 谷口暁彦×古谷利裕 司会:畠中実(ICC)をUstreamで視聴。素晴らしい、そして感動的。かなり難しい話だと思ったし、自分が十分に内容を理解できたとは言えないとも思うが、それでもすごく面白かったし、何というか、嬉しいというか、力を得られたような気持ちになる。


「面白さ」というものは、それを感じている自分というものの中で、どうしても脅迫神経的な、その価値判断の精度が問われるみたいな、へんてこな承認欲求みたいなものと結びついてしまいやすいというか、ちゃんと他人のことを(他人を喜ばせることを)考えないといけないとか、そんな話に結びつきやすいというか、自分だけが面白いというのはすなわち罪というか悪というか、独りよがりだからダメみたいな、そういう考え方に対して、いやそうじゃないのだ、むしろそこからなのだという事を力強く信じられるという、それはそれだけでとても嬉しく、人間にとって本来の幸福なことだ。


夕方から酒を飲むために、一人で、桃色の夕焼けを見ながら、これから夜を迎える地元の駅前まで歩いていった。なんかその行動だけでもう、ダメなおっさんの典型みたいな気分になるけれども、それがそれで、またいいのです。


ノドグロ…、美味かった。