会食


男4人で会食。のはずが、今回我々を招集した本人が急遽欠席と連絡してきたので、集められた3人だけでやった。不思議な組み合わせだった。久しぶりに会ったけれども、あまり久々感もなく、身辺の状況もおたがい大して変わってなくて、会わなかったあいだの、時間の経過もさほど感じなかった。料理もワインも、まあ、想像通りな、可もなく不可もなく。いや2本目の古酒は、かなり良かったけれども、それを驚きと喜びで受けるというよりは、ふいに助けられたような気持ちで受けているような、それらの載ったテーブルも、店内の雰囲気も、妙に間延びしたような、モノとモノ、料理と料理、人と人、言葉と言葉、熱と熱、それぞれの間に、不思議なすき間が生じているような時間と空間になっていた。それが何だったのかはよくわからない。ちょっと夢っぽいというか、細部とか具体性が、あまり感じられないひとときであった。貴重な機会なのでまた近いうちに同じように集まりましょう、とのこと。それも良いかもしれない、と思った。