西立川


西立川に集合してBBQの会。出かけるとき妻に、最近すっかりアウトドアな人みたいねと言われて、そう、リア充になったので、と答えたら、ふっと鼻で笑われる。。まさに侮蔑的というか、嘲笑、さげすみの表情。哀れな生き物を見やるときの眼差しで…。


昭和記念公園はすごい人。しかも若者ばかり、大学生くらいのグループが多い、こんなにたくさんの若者を見たのは久しぶり。大学構内とかでやたらと楽しそうな男女がわいわいと思い思いに騒がしくしているような雰囲気。もちろん自分の職場にも二十代の人はたくさんいるが、こういう雰囲気ではないので、やはり学生ならではだなという感じがする。男はイキってる感のある子もいっぱいいるし、女もまさに浮ついた風ではしゃいでいる、若者だなあ…と思う、そして、こんな華やいだ感じの只中にいると、すでに自分がこの子たちの父親に近いくらいの年齢であることも忘れ、未だに「あー関わりたくない、群れから離れたい、静かなところへ逃げたい」みたいな、学生時代の気分がモロにぶり返してくるという…我ながら進歩の無さがなさけない。つまりあなたも月並み人並みに若者が嫌いなのだね。


で、ここのBBQ業者がいつもそうだからなのか、今日が一年で一番混む日だからなのかわからないが、受付して場所に案内されて始まるまでが、けっこう時間掛かるというか、すごく並ばされるというか、段取り悪いというか、それで準備するまでにわりと疲れてしまって、しかも参加者は昔からの知り合いだけれども、みんなBBQ似合わないというか、そんなことも無いけれども、少なくとも男が、僕ともう一人と、どちらも頼りないというか、やっぱり世間一般的な普通のBBQの場合、とくに男は一人か二人がちゃんと張り切って、無言で色々と働いてくれて、そういう献身的な人のおかげで周囲は享楽できるという、集団内における奉仕の構図みたいなものがあるというか、無口で頼りがいのある男性が支える集団秩序というか、そういう労働意欲の源があるようにも思うが、我々のグループにそれは希薄、なので…結果的にいつまで経っても炭に火が付かないとか、女性たちが懸命にばたばたやって、それを男が応援みたいな、人がやってくれるヤツしか経験なくてごめーんみたいな、そういう情けない感じになって、やっぱり僕たちってBBQ素人感丸出しだねーとか他人事みたいな発言してふんぞり返ってビール飲んでるだけみたいな感じでほんとうに申し訳なかった、しかし後半はわりと持ち直してサマになったというか、全部まあまあ良かった。天気も良かったし、風は強かったので、テントの端を手で持ってないと幌が飛んでしまうという、始終ヨット操縦しているような気分だったが。でもいつものことだけれども、煤けた匂いにまみれて、もううんざりという気分になるので、もう当分やりたくない、いや、そんなことないだろう、天気もよくてのんびりできて良かったと思う。