姿勢が悪い、オフィスで座席についてPCに向かっている姿が、横から見ると、腰から背中、首にかけて、かっくんかっくんと折れ曲がったような座り方になっていると言われて、でもまあ、猫背で俯き加減の貧相な姿であるのはいつものことだし、僕だけでなくうちの男家系は親戚含めみな同じような体型なので、ああはいはい、あの人たちの後姿を見たときのあの雰囲気のことですねとわかるくらいなのでそんな話は今更～なのだが、それでも見栄えというか身だしなみへの意識を今よりさらに失くしてしまって、現状に輪をかけてだらしない人になっても困るので、まずオフィスの椅子の高さと背もたれの角度を微調整した。すると座り方がより自然になって、ほんの少し姿勢が向上したように感じられた。ところがその後ふと気付くと、おそらく数分程度しか経ってないのに、いつの間にか元の姿勢に戻っている自分を発見した。無意識で、ちょっと座りなおしたりすると、たちまちかっくんかっくん状態の背中になる。いったいなぜか…と思ってしばし自己観察するうちに、なんとなく理由がつかめた。その自覚はなかったけれども、PCモニタの表示内容がしばしば見えにくいのだった。それで無意識に、目を近づけようとして、座る姿勢を少し浅くして、体を寝かせたようにして、頭をぐっと前に突き出すのだ。そうか…結局そのようなよくある話としての、老化した視力の影響で老化した姿勢がかたちづくられるという、連動現象の一環に過ぎなかった。でも背中も腰も痛くないし肩も凝らないのだからまだ大丈夫。
