器割記

家の土鍋、もう二十年近く使ってるやつ、あの蓋を割ってしまったのが年末のこと。仕方がないから土鍋ごと買い直そうかと思うのだが、たかが土鍋だが、これが意外に悩む。土鍋なんてどこでも売ってるのだが、でもなぜか"これ!"という感じに、ピタッとくるやつがいない。いや…土鍋ごときにそんな拘りは別にないのだけど、別になんでもいいはずなのだけど、どれを見ても、どうも買う段階にまで行かない。そんな状況のまま早くも一か月が経つ。その間まったく鍋を使えず、鍋料理を食してないのか?と言えば、そんなことはなくて、むしろこの季節だし各種たいへん頻繁に催される。蓋は、別のありあわせのやつを用いて適当に代用される。それで充分に役割を果たせている、とも言える。このままだとこのまま、いつまでも運用対処できてしまうのではないかという気もする。が、それはあまりにも貧乏くさいだろうとも思い、やはりあらたに買おうとは思うのだが、一新するのがなかなか、どうもいまいち、これという思いがないと、そこまで踏み込めないものだなとは思う。それにしても去年後半からの、鍋蓋はじめとする食器各種の壊れる割れる率の極端な高まり方は何なのか。どこかのソフトウェアメーカーみたいに来週でサポート終了なのだろうか。嫌だねえ、気分悪いねえと思う。