アクアエリア

最近の水泳は、甚だ適当なこころがまえを自分に許している。プールに通うのはこれまで通り続けなきゃダメで、基本は週に二回で一度につき三十分泳ぐけど、気が乗らなかったりコースが混んでたり疲れてる場合は、十分とか二十分くらいで早めに上がってもいい、という自分縛りで続けている。運動はちょっと無理する程度が一番気持ちいいので、あまりにもサボったり楽な方ばかり選んでると却ってつまらないのだが、そのあたりは自分の気分的なものと相談しながらやる。

今日はかなり混んでたので、これは早上がりだなと思ってたら、途中さっと人が退けて、かなり速い人と二人だけになってしまい、空いたコースを煽られ気味に時間いっぱい、一生懸命泳がされることになった。上がってシャワー浴びて着替えて、まだ体温が上昇したままで頭から湯気でも出てるんじゃないかと思うほどで、帰りはとてもじゃないけど来たときと同じ格好をする気になれない。ニットは脱いでリュックにしまい、コートとマフラーを手に持って、上着なしの身体に外の冷たい空気を当てて冷却しつつ、にじむ汗をハンカチで抑えながら駅までの道を歩いた。