ルーティンワーク


雨。傘挿す。夜。雨止む。歩く。着替える。泳ぐ。クロールで。

シークエンス1
壁蹴ってスタート。伸びる。
右腕掻く。キック右左右
左腕掻く。キック右左右
右腕掻く。キック右左右
左腕掻く。キック右左右
右腕掻く。息継ぎで右見る。キック右左右
左腕掻く。下ライン見る。大体5m越えた位置。キック右左右
シークエンス2
右腕掻く。キック右左右
左腕掻く。キック右左右
右腕掻く。キック右左右
左腕掻く。キック右左右
右腕掻く。息継ぎで右見る。キック右左右
左腕掻く。下ライン見る。大体13m越えた位置。キック右左右
シークエンス3
右腕掻く。キック右左右
左腕掻く。キック右左右
右腕掻く。キック右左右
左腕掻く。キック右左右
右腕掻く。息継ぎで右見る。キック右左右
左腕掻く。下ライン見る。大体21m越えた位置。キック右左右
ターン
右腕掻く。キック右左右
左腕掻く。キック右左右
右腕掻く。キック右左右
左腕掻く。キック右左右、壁に右手付く。息継ぎ頭上げ。身体引き寄せ。
ここまで25m

シークエンス1
壁を蹴ってターン。伸びる。
右腕掻く。キック右左右
左腕掻く。キック右左右
右腕掻く。キック右左右
左腕掻く。キック右左右


以上繰り返し。30分〜31分で58ラップ(1450m)。数字だけで見ると、1kmに要するタイム20分余り。いつも判で押したようにほぼ同じ結果が出る。つまりどれだけ頑張っても今のところこれ以上速くは泳げない。ただし疲労の感触はいつも違う。ひどく疲れたと思うときもあれば、そうでもないときもある。疲れてくるのは最初の5分、それと後半が多い。とくに後半の疲労感は、辛いときは相当辛い。


泳いでいる途中で、上記のシークエンスに狂いが生じてくるのを、最近意識できるようになった。シークエンス3で息継ぎ後にプール底に引かれたコースラインを見るが、そのときに20mのラインに達してなかったりする。場合によっては、3m手前でもう一度息継ぎが発生したり。これは、疲労でフォームが乱れているというか、同じ動作のつもりだが身体が水をしっかりと捉えてないし後方に押し出せてない。トラクションが掛かってない。だから進みが遅い。そんな状態だと、次のターンに如実に響いて、それまで継続していたルーティンが醜くくずれてしまうので甚だ不愉快になる。しかし疲れてくるのだから仕方がない。


結局、疲労度を最少に抑えつつ、ひたすらルーティンワークを続けるためには、どうすればいいのか。やはり筋力も必要だろうなと思う。となるともう少し体重を戻す方がいいのか。


しかし、まあ、制限時間内で何メートル泳げたかを計測しているだけなので、最後まできっちりとした泳法のパターンを維持しようがしまいが、25メートル以上の差異はまず出ない。同じように泳いでいる限り、いつも判で押したように同じ泳距離になる。だからちょっとやそっとではこれ以上の結果向上は難しいだろう。たとえば1kmに要する時間が18分台とかのレベルになってしまったら、もの凄いけれども、その時点で体格も相当変わっているはず。そこまでする気は今のところない。というか絶対ムリ。


去年から減量したので体格は一般的には痩せ過ぎだが、この体重は自分の十代〜二十代の頃とほぼ同じなので、身体感覚としてある種の懐かしさというか、かつて住んでいた部屋に戻ってきたかのような、若い頃に乗っていた車にふたたび乗っているかのような錯覚をもたらすところもあり、それはそれで楽しく、しばらくこのまま過ごしていたいとの思いがある。