台帳更新

期末の月末なので、今日でお別れの人達もいるのだが、相変わらず自分がバタバタしているので、名残を惜しむヒマもないというか、そのお別れにともなってせねばならない諸手続きがやたらと煩雑で、くりかえされる期ごとの出会いと別れは毎度の恒例行事なのだから、いつもの調子で葬儀に参列するような気分でいれば良かったはずが、いつのまにか自分が喪主になっていたような、いや、それは違う、そうではなくて自分が葬儀屋だったみたいな、いや、葬儀屋はお別れの儀式をとり仕切る役だから、それもちょっと違って、葬儀屋と言うよりは自分が役所の職員だったみたいな、そんな役割を、知らぬうちに我が身であずかっていたような。去り行く人たちの指名と属性に対して、諸々更新、いつからいつまで生きていた人、ずいぶん短いお付き合いだった人、とてつもなく長いあいだここで過ごした人、それぞれ台帳に記録を残す。自分もいつか、誰かにこの台帳上に、こうしてステータスを更新されるのだろうか…とか何とか。