家に長らく放置されていた水栽培用の器があって、そのまま置物みたいにしてても意味ないし、久々にバジルでも育ててみようかと思ったのだが、バジルの種がどこにも売ってない。種は各種あってもバジルだけはなくて、もしかして今この時期にバジルなんて、季節的に室内だとしても育てるのは無理なのかもしれないと思って、だからバジルはいったんあきらめてルッコラの種を買ってきた。小皿に少量の水を入れて、種をいくつか沈めておいて、数日経つと発芽しているので、それを水栽培用の容器に移す。容器の下には液体肥料を加えた水を貯めておき、その水を吸ったスポンジの上に小さな苗が置かれる。容器は窓際に置くので、日中はガラス越しに自然光を浴びるが、薄暗い部屋なのでさほどの光量ではない。夜は上部のLED灯を点ける。それで苗は24時間ずっと光を浴びることになり、成長が促進される。
栽培開始がたしか年末だから、そろそろ一か月たつ。まだまだ小さな子供たちといった感じながら、それなりに育ってはきた。食べられるくらいの大きさになるには、まださらに一か月くらいは掛かるだろうか。でもこれでようやく収穫の季節が来たとして、そこそこ大きくなったとしても、せいぜい1パック148円とかそんな分量にすぎないのだろうな…とは思う。六週間とか使ってその収穫量では、さすがにちょっと、やってられない感じもある。やっぱり食用じゃなくて鑑賞用の葉を育てるべきではないか。もちろんこのまま、このルッコラを食べずに鑑賞し続けてもべつにいいのだけど。
