15分

毎朝7時に家を出て駅まで歩く。電車の出発時刻は7時15分で、駅の改札を通り抜けるときにスマホの時計表示がまだ7時14分で秒針の動きが後半に差し掛かる手前あたりなら間に合うが、まもなく15分になろうとしていたら無理なので次の電車に乗る。もう1分早く家を出れば確実に15分発に乗れることはわかっているのだが、その電車が15分発になったのは最近のダイヤ改正からで、それ以前はもう何年ものあいだずっと7時16分発だったのだ。だからこれまで通り7時ちょうどに家を出る習慣のまま今まで来ている。15分発に乗り遅れると次は18分で、その次は20分で、いずれに乗っても目的地へは余裕で着くので慌てる必要もないのだが、習慣を変えないことでかえって毎朝ギリギリ乗れるか乗れないかの瀬戸際を味わうことになってしまっている。それにしても、毎朝同じ道を同じペースで歩いていて、掛かる時間の誤差がほとんど無いのには我ながら驚く。誤差が全く無いわけではないが、いつも前後三十秒らいの範囲にはおさまっているだろう。途中一か所信号のある交差点があり、信号待ちのときと通行できるときがあるが、その影響さえ30秒を越えるものではない印象だ。但しそこで赤信号につかまると15分発への乗車はその時点でほぼ絶望的とも言える。

夜になって帰宅したら、三宅さんの「双生」が届いていた。ありがとうございます!