父母娘

二年ぶりに実家で年始の挨拶。二年やそこらではさほど時間の経過を感じないが、唯一の例外は姪の子の成長だ。春から五年生とは、この変化はけっこうすごいし、たしかに五年生らしくなってきた。当然のことながら、昔みたいなあの小さな生き物ではすでにここにはいない。本人は変化し続けているし、同時に本人だけではなくて、母親と娘の関係性も少しずつ変化しているのかもしれないと、交わされる言葉ややり取りの端々から感じた。娘の成長にともない急速度で関係を変容させていく母と娘、そして急速度で置いていかれる父…などと言うと怒られそうだが、子を持つ親というのは、結局は子に導かれて、しかるべき場所へ自らをおさめるみたいなのは、実感として多かれ少なかれ、誰もが感じてるのかもしれないと思うがどうか。