収納

台所の食器棚脇の狭いスペースに、高さ180センチくらい幅と奥行は30×45くらいの細長い棚を設置した。これで既存の台所用品や食材の収納が大幅に整って、おかげでダイニングテーブルの上に何も物が置いてないすっきりな状態を作り出すことが出来た。これは我が家にとって、かなりすごいことで、今までずっと死に体スペースだったところに、これからは私たち住人二人が、ここに向かい合って座るというシチュエーションを、ふつうに想定しても良いことになったのだ。

とはいえそれは二人にとってまだ生活習慣にない、あまりにも慣れない行為で、そこに向かい合って坐ることを想像するだけで、妙なぎこちなさの感覚がともなうようで、共にそのテーブルに寄りつくことが出来ない、ちょっと距離をあけて遠巻きに眺めているような感じだ。(いや比喩でなく、ほんとうに二人で棚とテーブルの様子を離れた位置からいつまでも眺めている。)

午後から出掛けて、TOHOシネマズ西新井で「犬王」を観た。序盤はそれなりに気を持たせたし、話が進むにつれてこんな無謀な試みにあえて挑戦する勇気はすごいのかもしれないとも思ったが、結局自分にとっては興味の範疇にない(良くも悪くもない)ものに感じられ、途中からほとんどスクリーン内の出来事に関心がもてず、仕方なくボケーっと別の考えごとなどしながら終わりまで過ごした……。