皿の少し欠けた箇所に似た色のアクリル絵の具を塗って誤魔化す。青い色の皿で、欠けた箇所はわずかだが、地の乳白色が見えてしまって目立つのだ。皿も単調な青ではなく釉薬の塗り斑や色合いの複雑さがあって、混色によって似た色合いを調整する必要がある。セルリアンブルー、ローアンバー、ニュートラルグレー、ブリリアントブルーパープルなどで試して、だいたい良い感じになったので塗布した。結果的には、該当箇所がほぼ周りに溶け込んで目立たなくなった。色としては意外と、ローアンバーの割合が多くなったのだが、現実の物質が固有色として青だったとき、それは絵の具の青に代替するでは、あまりにも明るく鮮やか過ぎてしまうもので、現実とはこれほどまでにくすんでいるものなのだということ。それにしても学生じゃあるまいし、いい年して何をやっているのか…。
