教会

先日二人で家の近所を歩いていた。近所と言っても、あまり歩いたことのない道だったので、周囲をきょろきょろと見回しながら歩いていた。すると、自転車に乗って灰色の修道服に身を包んだおばあさんが我々の前に停まった。「そこは教会ですよ、何かあればお立ち寄りください」と声をかけられた。こちらはやや驚いて、あ、どうも…とへどもどしながらお辞儀を返した。

もしかして「迷える二人」に見えたのだろうか…などと思った。いずせにせよ意志をもって、見ず知らずの他人に、ああして声をかける、そういう人もいる。