知覚

私の知覚は、私が生きるための必然として、私に与えられた。

夕陽が落ちていくのを、私は知覚から質へと、持続として体験質にまで落とし込みながら、それを見ている。

相手との関係がまず「与えられる」から、距離を与えられる。(距離そのものは当初からある。しかし、私が生存のために「使う」距離の尺度は、知覚とともに与えられる。)

私を襲おうとするライオンは、もちろん最初は、私と同じ場所にいる。私とライオンは重なり合っている。だから私は、ライオンに食べられてしまう。

私はできれば、食べられないように存在するべきだと思う。

鳥は海を渡って、その先の土地へとたどり着くように、飛んでいけるべきだと思う。

植物は陽のあたる方向へ、向きを変えることができるべきだと思う。

私はとにかく、今与えられた条件下で、できるだけ、捕らえられて食べられないように、できるだけ生き永らえるように、頑張りたいと思う。そのために与えられた条件を、できるだけ知らなければ。