レッド・ツェッペリン

なぜか再びレッド・ツェッペリンを繰り返し聴く時期が、我が身におとずれたようなのだが、とはいえ自分のレッド・ツェッペリン嗜好は、ある傾向の曲だけに偏っていて、レッド・ツェッペリンの全てを愛好してるわけでは決してない。

いや、それは傾向とさえ呼べない、この曲とこの曲…だけ、みたいに個別特定できてしまい、それ以外はおよそ興味無しみたいな。ほとんど高校生と同レベルだけど、たとえばThe OceanとかBlack Dogとか、ああいったゴリゴリのリフをもつ曲を、今さらのように聴いて、あーやはり素晴らしいな、革命的だな…と思う。

ヘビーなギターリフの反復で独特の強靭なグルーヴを醸し出すというのは、ブリティッシュ・ブルース・ロックがすでにその方法や形式を充分に発見していたはずだが、しかし主に60年代後半のそれら数ある楽曲と、レッド・ツェッペリンの楽曲とは、やはり違う。レッド・ツェッペリン以前にレッド・ツェッペリンは存在しなかった。これは確かで、だからこそレッド・ツェッペリンは偉大とされる。

それにしても「狂熱のライヴ」の Celebration DayからThe Song Remains the Sameを聴くと、あぁなんて気持ちの良い演奏だろうとつくづく思う。