正月に実家の自室にあった98年から99年くらいのミュージックマガジンの何冊かを適当に持ち帰ってきたので、それをたまにぱらぱらとめくって読んだりもするのだけど、どのページもよくおぼえてるなあ、当時はなんと真面目に読んでたのだろうかと、我ながら呆れる思いだ。というか、真面目に読んでたわけではないけど、一度読んだらおぼえてしまうところが、若いということだ。でも二十年以上経って、いま懐かしいかと言えば、ぜんぜん懐かしくない。むしろ途中のまま放置されていたのを思い出したという感じに近い。途中なら今から続きをはじめようかという話ではないのだけど、でも途中だなという感じはする。いやだなあ、こういう途中のままが、無数に残り続けるのだよなあ、本だのモノだのを、捨てれば解決という話でもないなあと思う。