木枯らし


寒かった。むしろ爽快なほどだ。大統領選の結果をみて、だいたいこうだろうと思っていたことが、全然そうじゃない、ということの、ある意味もっとも強烈な事実に直面したような感じだ。これはやはり今日は、記憶に残る日と考えるべきだろう。これまで自分が自分のことをこうだと思っていたイメージというのは、たぶんに世間一般的に比較したら相対的に僕はこんな人間だろう、という考え方で規定していたのに、その世間一般そのものが、自分が思ってたのとまるで違っていた、したがって、僕も自分のことを思い違いしていたということになる、という感じのショックに近いのかもしれない。つまり自分のことも、自分がこれまで好きだった色々なこともすべて、世間一般そのものは、それらに対して、自分が思っていたようには何とも思ってないということなのだ。これまであると思っていた何かを、今、大きく消失したような感じがある。今日はそういう感じだった。