安酒


値段なんか気にしないし、高ければ美味いとも、思わないけど、でもこの程度の安いワインが、半分くらい残ったままの、2日くらい経ったやつが、いちばんまずいね。もう、こんなのなぜわざわざ飲むの?と自らに問いたいくらいに、何のいいところもない、ただただおいしくない、変な味のものを、それでもたまに、ふと気が向いてたしかめてみたかのように、また、口に運んで、ああ、ひどいなー、何でわざわざ、すき好んで、こんなものをいつまでも飲んでるのかなーと自嘲しながら、あと5ミリくらい飲んだらすてよう、今観てるシーンが、終わって、キリのいい箇所で止めて、それで捨てよう。煮込み料理に使えばいいのだ、前から、そう言ってんじゃん。でも、そうだ。だから早く圧力鍋買えばいいのに、何してんのか。でも年末なんて買い物なんか行きたくないだろう、あんな、混雑したところになんか…。なんて考えたりしながら。