最近、朝の電車が混んでいて、横浜までずっと立ちっぱなしのままということもさほど珍しくなくなってきた。今朝も結局座らないままだったのだが、僕の目の前に座っていたのは男子高校生で、居眠りするわけでもなくずっとスマホのゲームをしていた。高校生だしおそらく近場で降りるだろうという読みも実はあったのだが、予想に反してその高校生はいつまでも下車しなかった。横浜を過ぎて、僕が下車する桜木町でも降りなかった。あの高校生、あんままどこまで行って、どこで降りたのだろうか。あれはたぶん、学校に向かっているわけではないのじゃなかろうかなどと勝手に想像する。学校ではなく、サボってそのまま適当な駅で降りて、海沿いあたりをふらふら散歩したりするのではないか。もしそうだとしたら実にうらやましいと思った。