明るさ

会社を出たときに、まだ空が明るいのは、気分がとても助かる、それで、どうというわけでもないのだが、あれは晴れたらいつも、この季節特有の、救いの気分をもたらしてくれる明るさだ。まだ熟してない果物をもらって、食べるまでしばらく待たなければいけない色合いを見ているとき、その期待感だけの感じがする。やがて熟成したものを美味しく味わうことができるわけではない、手元にはべつになにも残らない。