業務

今日も朝からバタバタ落ち着かない。受難の週ではあるが、自分も、いつもにくらべてどうも精度が低いと思う。おかしい、いつもより出来てない、軽い悪循環に近い何かにはまってるのかもしれない。体調は、べつに悪くはないはず。しかし良くもないのだろうか。体調の良し悪しって何だったっけ?その自覚そのものがいつのまにか変容した気がする。仕事が終わったら酒を飲みに行く、それを想像すると楽しい気分になるはずが、その作用まで弱まっている気がする。それでもやはり行こう。おそろしく微妙な途中経過を見やりつつ退社する。通常営業してるか、二十分後に行ってもいいか電話で聞く。お店のドアを開けたら、先客はよくしゃべるおじさんが一名だけ。後からカップルが一組来た。ここはたぶん二年ぶりくらいか。ワインの値付けを見て、思ったよりもけっこう高い店だなと思う。しかし来たからには躊躇なく注文する。すし屋に行ったくらいの支払いになってしまったが、まあ良しとする。

お店を出たのが夜の九時過ぎだった。会社からは電話もメールも来なかったので、とりあえず今夜は助かったのだ。もっとも連絡されても、こちらはすでに酔っているし、そうでなかったとしても、何ができるわけでもない。

ホテルに戻ってシャワー浴びて缶ビールを一本空けた。ほどなくして寝落ち。何をしているわけでもないし、何かを作れているわけでもないし、現状維持を維持し続けるだけ、継続を継続するだけのお仕事だ。そのことがたまにひどく足に合ってない靴の痛みのような、微妙に息苦しくて頭痛をもよおすマスクのようなものに思えるときがある。