綾瀬はるか

晴天。穏やかな陽気、寒さ厳しさ控えめで助かる。年始のご挨拶で妻の実家へ。毎年恒例、宴の席、座し呑み喰いたけなわ日の暮れるまでありがたき幸せ。

宴席に集う誰もが、まったく見てないような、じつは何となく視界の隅には入っているかのような、50インチ以上もある液晶モニタに鮮やかに色とりどりな何かが途切れることなく放映され続けていて、ニューイヤー駅伝、国立競技場、マツコ・デラックス綾瀬はるか、果てしなくいつまでも続いて、もし夢じゃなければ、綾瀬はるかを昨夜もテレビで見かけた気がするのだが、そう、この女性、たしかにこの人です。見たことある。この顔、昨日と今日だけで、もう何時間も、ずっと見てた気がする。もはや目をつぶっても、顔が思い浮かぶほどです。この顔、すごく正面性が強いというか、それ自体で自家発光するかのような、なにしろ裏側というか奥行き感が、妙に少ないような気がするのは僕だけだろうか。横顔というものをもたない、もしかして後ろ姿もない、背面がない、そんなはずは無いが、でももし横から見たら、あれ?っと思うような、なんかちょっと、厚みが足りないというか、書割みたいに薄っぺらいというか、その場しのぎの、子供が粘土でつくったみたいな、やけに縦長に引き伸ばされたような感じ…。気のせいだとは思うけど、でももし、真夜中の道路の真ん中に、この人が立ってたら、たぶん僕は絶対に叫ぶ。