金曜日になるたびに、その言葉を思い出す。1995年、R.Kellyのアルバムに収録されていた曲のタイトル"Thank God It's Friday"、今ふと思い立ってこの言葉をGoogleに入れてみたら、べつにR.Kellyの曲にかぎった話じゃない、英語圏では、よくつかわれる言葉であるようだ。社会におけるおもに学生または賃労働者の言葉だろう。「助かった！脱出した！解放された！生き延びた！」が含まれるような、あるいは「急がなければ！分け前をもらわなければ！取り返さなければ！」が含まれたような言葉。今日までの時間と、これからの時間、退屈な日々のくりかえしと、週末を迎えた安心感そしてこの後きたるべき時間への期待、ならびに不安と緊張をともなった胸の高鳴り。
